からだのタイプの分類については様々な考え方がありますが、出来るだけシンプルになおかつ
汎用性の高い考え方として、5つのタイプの分類 東洋医学の五臓の分類(肝 心 脾 肺 腎)をたたき台として講習会ではいろいろ
お伝えしています。
とはいえ、基本的な解剖の知識は前提として大切なので、各臓器の配置 支持している膜組織などをまずは確認しています。
肝臓 胃と講義は進んで、腎臓を今回は取り上げました。
腎臓は、後腹膜臓器で脂肪組織に埋まっている状態なので、比較定期支持が弱い臓器です。
なので、姿勢や動きのバランスに他の臓器より影響を受けやすと考えられます。
もう一つ、特徴的なのは脈管系のバランスです。
左右の腎臓の間には、左に腹大動脈(赤)右に下大静脈(青)が走っています。
そこから枝を出している腎動脈 腎静脈の配列 や それぞれに配置された脈管にも左右差があります。
その上に、腎門(腎動脈 腎静脈の進入口)以外に大動脈や他の動脈の枝の分布があるケースもあるようです。
そもそもの設計の左右差や個体差が様々な不具合の原因になることもあるでしょう。
実技は、その様な状態を想定して、腎臓の影響が出やすそうな腰部や腹部の観察をして調整をする練習をしました。
今回は仰向けで行う操体法を2種類ご紹介しました。
①股関節の調整にも使える手技を腹部 臓器の調整に応用したもの
②骨盤や腰部の動きをしっかり引き出し効果を出しやすい片足で行う膝倒し
次回はうつ伏せで行う腎臓の調整をお伝えする予定です。
お楽しみに!
(補足)5つのタイプの分類について
リニューアルしたホームページで充実させたのが、症例集関連の記事です。
肩こりや腰痛など多くの方が悩まれる症状を講習会でも取り上げているからだのタイプを5つに分類して解説しています。
タイプによって、出やすい症状があるので、自分がどのタイプに当てはまるか、症状から探せるページとなっています。
もちろん、対策セルフケアとして、それぞれのタイプ症状にお勧めの操体法もお伝えしています。
トップページからご自身の気になる症状を探してみてくださいね!
治療室講習会(臨床家向け)は12回コースで今回は1月から6月まで月2回行うものです。
臨床家向けとうたっていますが、参加条件として、特に資格の有無等は問いません。
からだについて興味があり、操体法を通じてもっといろいろ知りたい、体験したい方、向けに行っています。
もちろん、現在のお仕事や将来に生かすため、スキルアップを目指している方も大歓迎です。
感覚重視で、とらえどころの難しい『操体法』ですが、からだの仕組みをうまく使ったものです。
健康法にとどまらず、臨床に使えるもの 結果の出せる調整法を身に着けることが、この講習会の目的です。
そこで、毎回全体のテーマを設けています。
2018年今年のテーマは、
『 5つのパターンでからだを見切ってみよう!』です。
東洋医学の五臓の捉え方と西洋医学から解釈した自律神経系のバランスコンディション。
二つの観点の融合にチャレンジします。
目標をはっきりさせて、確実なスキルアップを目指します。
次期講習会は、7月スタートです。
募集、プログラムなどは5月ごろお伝えする予定です。
もうしばらく お待ちくださいね。