月一セミナー(日曜日開催)8回シリーズ
1回ごとの申し込み、単発参加、連続参加 途中参加 可能です。
セミナーの全体のテーマは、「操体法の原理を探る。」です。
操体法と身体均整法の関係、橋本敬三先生と亀井進先生の交流(1967年~1975年)は以前から知れられているところですが、均整側の資料(講義録)の中に操体法について書かれている物があることは、均整法関係者以外にはあまり知られていない情報です。
橋本敬三先生がご自身としては、伝えていない操体法の原理原則を探る試みとして、今回は、膨大に残された均整法の資料の中から操体法に関連のある、講義録「運動系の基礎知識、原理」を一次資料としてテキストを作成、プログラムを組みました。
今回のテーマは、
1;姿勢反射 姿勢制御 重力との折り合いをつける。
2;立位の操体法 般若身経 を分析してみる。
でした。
電車に乗っているとき、多少の揺れでも姿勢を保持できる仕組み
頭で考えなくても、左右の足が交互に前に出て歩行という複雑な動きをスムーズにできる仕組み
そのような姿勢や運動を制御するときに重要な要素が重力です。
重力をちゃんと感じて、その情報を制御して、バランスの取れた姿勢や動きを行うためには
どのようなことが必要なのかということも、実技では実験しました。
実験では3つの動きを体験してもらいました。
①立位で大きく足踏みをする。
②綿棒を使って奥歯でシッカリ噛む
③手のひらで物をしっかり握る。
①立位で大きく足踏みをする。
ご紹介したのが、立位の操体法 般若身経(はんにゃしんきょう)です。
*般若身経(はんにゃしんきょう)とは、
橋本敬三先生が考案した健康体操。
動きはは大変シンプルですが、数種類のパターンで重心の位置や動きのコツが示されています。
今回紹介したのは、その中の一つで大きく足踏みをするパターンです。
視線を正面の一点に集中させ、両足をピタリと揃えた姿勢から、
その場で足踏みをします。
膝を直角になるくらいまで上げ足裏全体が床につくように力強く行います。
腕も大きく振ります。
30~50回位繰り返します。
②綿棒を使って奥歯でシッカリ噛む
30回くらい、少し大げさなくらい口を動かして噛みます。
*ヒントにさせていただいたのは、川村先生考案の方法です。
操体法を推奨している仙台の歯科医院
日本顎関節症リハビリ研究室
仙台 川村歯科医院 ・咬み合わせ矯正歯科 インプラント外来
③しっかり握る。
タオルなどを丸めてしっかり握る。
手首を背屈しないで(そらさない)
30回くらい、(ぎゅーと握る、緩める)(ぎゅーと握る、緩める)を繰り返してみてください。
(本当は、手のひらのチェックは、鉄棒にぶら下がるような動きでみたいのですが、
なかなか設定が難しいので、握るところだけとりあえずフォーカスしました。これでもそれなりの
変化は観察できます)
以上の3つの動き。
たった、これだけのことですが、首の可動域が大きくなったり
前屈の可動域が大きくなります。
これは、何を表しているのでしょう?
多分、
足裏、大臼歯(歯茎や顎関節)、手のひら
の圧センサーや張力センサーが体のバランスに重要な感覚受容器となっている
そのために
・しっかりと足の裏に圧をかける
・しっかりと一番奥の大臼歯に圧をかける
・しっかりと、手掌に圧をかける
だけで、大きくバランスに変化があらわれるのだと考えられます。
かみ合わせと手のひらで握るときは当然姿勢の取り方が影響します。
足踏みも含めて、そこが重力との折り合いの関連も大きいところです。
これで、からだが変化したということは、、
わたしたちは、普段
・しっかりと足の裏に圧を> かけていない
・しっかりと一番奥の大臼歯に圧を> かけていない
・しっかりと、手掌に圧を> かけていない
のでしょうね~
でも、ちゃんとインプットすればしっかり反応できるダイナミックなシステムを
わたしたちはもともとからだの中に持っています。
そして、ちゃんとインプットするということは動くということです。
そして、操体法は
こんな動くことで、からだは整えられていく
という仕組みをうまく使った調整法なんですね。
操体法のちょっとした動きでからだが変わってしまう仕組みの一端は
こんなところにもあるようです。
【次回告知】
治療室行うセミナー 操体法ワンデイセミナー(日曜開催)8回シリーズ 5回まで日程が決定しました。
1回ごとの申し込み、単発参加、連続参加 途中参加 可能です。
少人数制なので、お申込みはお早めに!
第4回
12月16日
*時間変更があります。ご注意ください。(30分開始時間が遅くなります)
13:30~16:30 です。
第5回
2019年1月20日(日)
13:00~16:00
くわしくは こちらのページをご覧ください。