感覚重視で、とらえどころの難しい『操体法』ですが、からだの仕組みをうまく使ったものです。
健康法にとどまらず、臨床に使えるもの 結果の出せる調整法を身に着けることが、この講習会の目的です。
そこで、毎回全体のテーマを設けています。
今期のテーマは、
操体法 動きと自律神経バランスの関連を探る』
『内臓のバランス観察と調整』
*膜構造と経絡、動きの関連をさぐる。
併せて、骨盤、椎骨の触診理論もお伝えしていきます。
触診理論は、いよいよ椎骨の観察に入りました。
腰椎と胸椎ですが、背中からからだ全体の様子を読み取る為の大事な指標ですね。
このところ、お互いに観察した内容をホワイトボードに書きだして、調整方針をみんなで考えるという作業をしています。
文字にしたり、絵に書いたり、話したりすると意外と考えがまとまるようです。
臨床現場ではなかなかできない体験ですから自分でも面白いと思っています。
なんだかんだと観察にたっぷり時間を取ってしまったので、実技特にリクエストのあった膝と寝違い(座位による頸椎調整)の調整
については、駆け足でやってしまったので、皆さん目が白黒してました、、次回そのあたりもう一度ご紹介しますね。
あとこんな本のご紹介もしました。
ヒトの変異 【新装版】人体の遺伝的多様性について アルマン・マリー・ルロワ (著) みすず書房
発生学の話にはどうしても、奇形の事が出てきます。
エラーを知って、その仕組みが判ったりするからです。
わたしは、自分のからだの事を観察したり、他の方のからだを診る仕事をしていく中で、常々考えていたことがあります。
多かれ少なかれ、ヒトは皆どこかエラーを持っている。
そのエラーとちゃんと向き合わないと、なれもしない自分を夢想するのではないか、ちゃんと自分が好きになれないのではないかと、
つまり極論をいえば皆奇形なんだ、正常なんてないんだ、ちゃんと自分と向き合えと、、
そう思っていたら、この本の書評に出会ったのです。
「私たちはみなミュータントなのだ。ただその程度が、人によって違うだけなのだ」。
そのとおり!
で、読んでみたらビックリ仰天、そのエラーっぷりの多様さは半端でなかった。
自分の身体観が大きく変わりました。
その昔、重い奇形をもつ人々は「怪物」とみなされた。
いま、奇形は遺伝子の働きを知るうえで、貴重な手がかりとなっている。
その間には体づくりの謎をめぐる、数百年にわたる混乱と探究の歴史があった。
ヒトの変異の博物学・文化史・科学史は、不可分に縒り合わされている。
人体の遺伝的多様性の原因を科学的に解明することは、不当な差別を助長するのではなく、
無化するはずではないか? 著者が改めて提起するこの問いが、
賛否に拠らず軽視できないものであることは、「怪物」から「遺伝子のわずかな変異」への旅
を知った読者には明らかだろう。
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