感覚重視で、とらえどころの難しい『操体法』ですが、からだの仕組みをうまく使ったものです。
健康法にとどまらず、臨床に使えるもの 結果の出せる調整法を身に着けることが、この講習会の目的です。
そこで、毎回全体のテーマを設けています。
今期のテーマは、
操体法 動きと自律神経バランスの関連を探る』
『内臓のバランス観察と調整』
*膜構造と経絡、動きの関連をさぐる。
併せて、骨盤、椎骨の触診理論もお伝えしていきます。
会期も後半に入ってきたので、どんどん実技、臨床的なプログラムをこなして行くことを目標に
今回は、「胃」の調整を視野にいれた観察、調整をやってみました。
胃の自律神経系のルートと働きとしては、
【副交感神経系】
ルート
延髄に始まり、迷走神経の道筋 首すじ、鎖骨の下を通って、平滑筋層、胃腺の分泌細胞や内分泌細胞に分布。
働き
①平滑筋層に分布→一般に胃の緊張性を高め蠕動運動を促進。
②胃腺の分泌細胞や内分泌細胞にも分布→胃液の分泌を促進。
【交感神経節系】
ルート
第6〜10胸髄に始まり、内臓神経を通り腹腔神経節でシナプス介し平滑筋層、血管や分泌細胞 壁内神経叢のニューロンなどに分布。
働き
①平滑筋層に分布→胃の緊張性を下げ蠕動運動を抑制。
②血管や分泌細胞 壁内神経叢のニューロンなどに分布し→胃液の分泌を抑制。
ということで、
そのルートを想定して、姿勢や筋緊張、触診による椎骨の観察をして各自のからだの症状と照らし合わせながら、今回も座位で調整してみました。
椎骨の動き(背面)をコントロールしながら、みぞおち(前面)からもコンタクトするという忙しい(?)手技をお伝えしました。
みぞおちのコンタクトは、受講者のかた各自、
右の季肋部を引き上げるようなコンタクト(幽門や右側臓器を想定)
左の季肋部を引き上げるようなコンタクト(噴門や左側臓器を想定)
みぞおち中央からのコンタクト(腹腔神経節やトライツ靭帯など深部のパーツを想定)
と、なぜか、それぞれ違うパターンが練習できて、からだの多様性を改めて実感できたかた思います。
次回は、
聴覚障害の方や高齢の方など、
上手く動きを引き出せない方へのアプローチとして知っておくと便利な
おなじみ「足もみ」もお伝えする予定です。
今回の文献の情報です。
漫画です!「もやしもん」の医学版みたいな作品です。
11月に2巻が発売予定です。この分野がお仕事の人には、ツボな漫画だと思います。
はたらく細胞(1) (シリウスKC) コミック
清水 茜 (著) 講談社
はたらく細胞 - Naverまとめ
細胞をイケメンにした漫画「はたらく細胞」がおもろい
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