恥骨下枝(ちこつかし)という場所をご存じですか?
骨盤の恥骨結合(前の部分)から座骨にかけての間のところです。
つまり内股、陰部の外側のところです。
普段の調整ではあまり積極的にさわるところではないのですが、内転筋などの骨盤側の付け根として大事なところです。
わかりやすいところで、内転筋のひとつ、薄筋(はっきん)という大きな筋肉の腱が体表に近いところで触れるのでそこを前後からつかんで股関節が安定する方向に調整すると骨盤および股関節の調整になります。
こつは踵をつきだして脚の後ろ側をひきのばしながら操作することでしょうか。
ある方にこの調整をしたら”なるほど!”と言われました。
自分の収まるべき方向や位置が分かったのかなと思いました。
薄筋の腱をつかみながら股関節が安定する方向にもっていくやりかたは自分でやる調整としてもつかえるので、股関節の開脚柔軟運動のとき一緒にやってみては如何でしょうか?
川名操体治療室では一方的に施術者が調整するだけではなくご自身ができる調整法、観察の仕方も積極的にお伝えしています。
それによってここでの調整の効果がより持続し短期間での症状の改善が期待できるからです。