患者様:20代女性
ご職業:
症状:
現在はやめておられますが、生理痛がひどく、4年間低量ピルを服用されていたそうです。
診断:
ピルは適正な使い方をすると、生理痛に効果があり利用されているかたも多いようです。
ただ、やはり人によっては副作用も出るようで、その方の場合は、むくみの症状が出ていました。
参考サイト
「ピルとのつきあい方」
けれどもそれは単に薬の影響だけでなく、やはりその方のむくみやすいからだの状態もあると思います。
むくみやすい原因というのも色々あるのですが、この方のバランスを診させて頂くと元々左利きなのを直された経緯があり、なおかつ右肩が下がり気味なので、体幹に無理なひねりが入っています。
回旋型と左右型の混合型とみることもできますから、肝臓や右の腎臓にストレスが入りやすいバランスのようでした。
アドバイス:
むくみの症状は水分代謝のアンバランスですから腎臓や心臓の機能低下が考えられますが心臓は直接調整すると負担がかかりやすいのであまりお勧めしません。
そんなときは肝臓を調整すると門脈系の循環が改善されて結果心臓のストレスが軽減されやすいようです。
この方も左胸椎3,4番外側が緊張していて心臓の影響も考えられましたが肝臓をねらった調整により左肩周辺の緊張も和らぎました。
生理痛がひどいというのは自律神経のバランスが崩れて、結果ホルモンバランスに影響が出ているということですから、この場合は特に腰椎、仙骨の調整が大事になってきます。
全体の動きでは、趣味で卓球をなさっているので、苦手なフォーム(無理な動きになりやすい)を教えてもらい仰臥位で膝を立てた姿勢から、ちょうど治療室に置いてあった団扇をラケットに見立てて(!)その動きを再現してみたら左右の鼠経部、股関節の違和感のあるところに同時に気持ちのいい刺激が入り調整につながりました。
スポーツのフォームはその方の力の入り方や姿勢を自然に見つけやすく調整の流れも導きやすいのでご自分のからだの観察等に是非試してみてくださいね