患者様:40代女性
ご職業:調理関係
症状:症状としては、日常生活に支障がでるような、腰痛や肩こりなどの痛みがあるわけではありませんが、疲れやすい、冷え性 消化器系が弱いけれどつい食べ過ぎてしまう。などです。
診断:
お仕事は調理関係で立ち仕事、水仕事が多いそうです。
怪我歴は小さいとき自転車の後ろに乗っていてタイヤのスポークに左踵を巻き込まれて踵の外側に傷が残っています。
ですから、立位で片足を前に踏み込んだときアキレス腱の伸びがやはり左右で違っています。
また、脇の下や肩甲骨の内側を触れるととてもくすぐったく感じます。
このような知覚過敏は自律神経のアンバランスを表していると考えられます。
こうした、動きの違いや、感覚を観察点にしてバランスの指標にすると、自己調整がやりやすくなるんですね。
からだが比較的柔らかく調整の刺激も通りやすく変化しやすいのですが持続力が乏しく元に戻りやすいのがこのような方の特徴です。
ですからこのようなタイプの方こそ、操体法などで、ご自分を調整する知恵を持って、体調をコントロールすることが大切になってきますよね。
そして、ご自分で手の届きにくいところを重点的に治療室では調整していけばよいわけです。
アドバイス:
このタイプは捻れが出やすいので腰椎2番と3番の間を整えることがポイントです。
(位置はおへそのすこし上の裏側と思ってください)
ご自分で調整するときも効かせどころをイメージして丁寧にからだの感覚を観察しながらやってみてくださいね。
前回はセルフケアとして仰向けで、右手を万歳して、右膝を曲げ踵をお尻のほうまでつけるようにして太股の前を伸ばす型をお伝えしました。
この型の効果はまず肝臓を元気づけること、そして太股の前面を伸ばすことで骨盤調整にもなりますし、大腸、小腸にも良い刺激がいくと考えられます。
これを 気持ちよくからだを伸ばして、やってみてください。