はじめに
むくみの原因は、腎臓や心臓の機能の低下、妊娠などのホルモン分泌の変化
代謝の異常、薬の副作用など様々です。
これらは、生理的な機能の変化によるむくみの原因ですが、
このブログでは、もうひとつの原因 静脈血やリンパの
流れに着目して、からだの動きに
フォーカスした調整法をご紹介します。
操体法とは、
ラクな動き、無理のない動き、気持ちいい感覚を指標にして
動きを使った調整法 動きそのものの調整法です。
具合の悪さとは
操体法的解釈では、動きが悪くなることが,具合が悪さだと考えます。
動きは、肩や足の動きなどからだの外側の筋肉的な動きだけでなく
からだの中の内臓の動き、消化器の動き、心臓の動き、機能なども動きと解釈すれば
具合が悪い原因は、動きの悪さという考え方は、ある意味理にかなった考え方です。
・具合が悪くなる 原因>動きが悪い
・症状の改善 調整 >動きをよくする
・どのように改善するか>動きを使って調整
操体法は、からだの動きにフォーカスした考え方 調整法なんですね。
動きと流れ
血液の流れリンパの流れという体液 液体の流れというものも動きに近いものです。
むくみとは
むくみの原因は、腎機能の低下や代謝の異常、薬の副作用など
様々です。
血液の流れやリンパの流れが、滞ることも具合の悪さの原因となります。
むくみは、心臓から出た血液がからだを巡って心臓に戻っていく時に、血液やリンパの流れが滞るときにも起こります。
コロナ感染症拡大の状況で、デスクワークが多くなったり生活習慣が変わってしまったことにより運動量が減って
手足のむくみや顔の重だるさ厚ぼったい感じを感じておられる方も多いのではないでしょうか?
というわけで、
動きにフォーカスして、「むくみを原因から解決」というテーマでシリーズで調整法をお届けします。
むくみでお悩みの方に股関節の動きが硬い人が多いのはなぜか。
静脈は動脈と違ってそれ自身が収縮して血流を促すポンプ作用はもっていません。
動脈の収縮力やからだの動き 筋肉の収縮力 筋ポンプ作用によって静脈血は心臓へ還流します。
筋ポンプ作用が弱いこともむくみの原因になりますから
足の動き>股関節の動きが悪いこともむくみの原因となると考えられます。
ということで、今回は
股関節に着目した調整法をご紹介したいと思います。
解説
①
座った状態で行います
②
チェック
開脚 前屈>内転筋 内ももの筋肉緊張具合を確認
股関節の動きを妨げているものの一つが内転筋の緊張です。
内転筋とは
複数筋肉、内転筋群の間を動脈 静脈が通っています。
周囲の筋肉の動きや動脈の収縮力によるポンプ作用で
静脈血やリンパ液の還流は促されます。
操法
①
片方ずつ行う
膝を少し曲げる
足裏を手のひらでロック
②
動き>股関節 膝を伸ばす
足の裏でロックしているので見た目は動いて見えません。
③もう一つのポイント
骨盤を少し前に傾けて 鼠径部にも圧をかける
⓸体幹をまっすぐに保って 骨盤を少し前に傾けて 股関節 膝を伸ばす
⑤静かな呼吸を2回ぐらいキープして脱力
⑥これを2~3回繰り返す
硬い方を優先して反対側も行う。
おさらい
内転筋の緊張が緩む
↓
股関節の動きが良くなる
↓
筋ポンプ作用が働く
↓
静脈リンパの戻りが良くなる
↓
むくみの解消に繋がりやすくなる
こんな、ストーリーで操法を組み立てました。
是非 日常のセルフケアのメニューに加えてみてくださいね。
股関節や内ももがポカポカした感じになると思いますよ!
むくみについては、これからシリーズでいくつか取り上げてご調整法をご紹介したいと思います。
動画でもまとめてご紹介していますので是非参考にしていただきたいと思います
シリーズ(予定)
②股関節に着目した調整法(本編)
③リンパの流れをスムーズにする調整法 鎖骨に着目(もうしばらくお待ちください)
⓸無理なく動こう エクソサイズのヒント集(もうしばらくお待ちください)
【目次】全約6分
0:00 解説 むくみの原因
1:45 操法解説