咳が出やすい 姿勢動きのバランス
【主な症状、その他の症状】
咳が出やすい、頭痛、耳鳴り めまい 鼻水やのどの痛みの風邪を引きやすい。ストレートネック
【患者様データ】 女性 年齢30代 会社員
姿勢、動きのバランスー 姿勢 動きの観察 あらすじ
操体法 『オトガイ』を使った、首周囲の調整法
【最近のご様子と既往歴】
最近、咳が出やすく、風邪を引くとのどの痛みや鼻水、咳と呼吸器系に症状が出やすい。
その他の症状として、軽い耳鳴りやめまいを起こすことがある。
過去、子どもの時自転車のスポークで右のアキレス腱をケガしています。また、右外くるぶしの上を骨折、左足首を外にひねる捻挫歴があります。
【姿勢や動きの観察】
左右の肩甲骨の間隔が狭く、背骨の前後の湾曲が少なく、ストレートネックの傾向があります。
また、右首筋に緊張が入りやすく、体幹の上部は右に力が入りやすくなっているのに対して、下部腰のほうは
坐位だと、左に重さが流れるように見えます。
足首などの支えが不安定なため、代償的にどうしても肩や首が頑張ってしまうバランスになっているようです。
そして、腰のあたりも重心が下がりやすいようで、やや内蔵下垂の傾向もあるようです。
【調整 セルフケアアドバイス】
治療室では土台となる足首や内臓バランスを整えることを目的として恥骨の調整などを行います。
咳などお辛い症状の呼吸器バランスを整える一つの目安として、首筋の前側、鎖骨の上のあたりの調整も重要になってきます。
脊椎は生理的湾曲といって構造上自然な前後の湾曲があります。頸椎はやや前に反る前湾です。
ストレートネックの方はその前湾の角度が少ないということです。
これは見方を変えると首の前側にある筋肉などの緊張が強いということともいえます。
首の前側には、自律神経や血管などが走行している大変複雑でデリケートな場所です。
ですから首の前側のバランスの乱れが様々な症状の引き金になることも多いと思われます。
①副神経
②横隔神経
③迷走神経
④星状神経節
⑤中頸交感神経節
⑥上頸交感神経節
⑦前斜角筋
⑧中斜角筋
動脈静脈の画像を加えたもの。
*迷走神経は内頸静脈と総頚動脈の間を走行
①外頸静脈
②鎖骨下動脈
③内頸静脈
④総頚動脈
⑤副神経
⑥星状神経節
⑦横隔神経
咳やめまい 耳鳴りなど自律神経のバランスも関係ある症状の改善にこの部位の調整は大切です。
セルフケアとして、
このあたりの調整に、操体法のバリエーション『オトガイ』を使った、首周囲の調整法が有効です。
この操法は、座った姿勢でできますから、仕事の途中やパソコン作業の合間に行うこともできて便利だと思います。
また、仰向けの姿勢でやると、首を安定させて行うことができるので、寝る前や朝起きがけに、布団の中でやることもできます。
是非試してみてくださいね! (2016/03/08記)
川名操体治療室は、このような症状改善の手伝いができるとことです。
ひとりで悩まないで、よかったら是非ご相談下さいね。
治療室では、調整以外にも、いろいろセミナー開催しています。
こちらも、チェックしてみてくださいね。