肝、胃、腎とすすんだ講義ですが、いよいよ横隔膜の上のパーツに入りました。
まずは、心臓
心臓の動きを主る刺激伝導系について解説しました。
実技ではそれをヒントにいろいろ操法を試みました。
心臓そのものは、筋肉で作られたポンプ器官で、そのリズム、駆動システムは電気信号によってコントロールされています。
そのリズムの拍どりを主っているのは、右心房内側、上大静脈開口のすぐ右側にある洞房結節(洞結節)です。洞房結節が“自然のペースメーカー”といわれるゆえんです。
心臓に分布する副交感神経、迷走神経と交感神経は洞房結節に集中的に分布し結節の筋線維と密接して終わっているのです。
体表からのおおよその位置は、右房室口が、胸骨体で右第5肋軟骨の胸骨付着点の高さですからその少し上です。
胸骨下部というのは女性の場合、ちょうど乳房に触れるところでもあり触れにくい部分ではありますが、背中から第5胸椎など関連しそう部位を観察してみるのもいいと思います。
実技では、腹臥位で肩甲骨 肩関節の動きをコントロールするテクニックを応用して、心臓の働きに対応部位左右の肩甲骨間部を操作する練習をしました。
肋間の調整も重要なので、次回は肋間筋にアプローチする操法もお伝えしたいと思います。
お楽しみに!
ところで、資料を作っている中で、
Rauber-Kopsch解剖学 読んでいて、初めて、「田原の結節」の名を知りました。房室結節のことですが
その発見にとどまらず、心臓の刺激伝導系そのものの全貌を発見したのも、日本人の 田原淳(たわらすなお)氏(1873-1955)だったのです。
研究者列伝大好きです。
お待たせしました、次期講習会募集開始です。
治療室 操体法講習会(臨床家向け)2018年後期(7月~12月)参加募集開始です。
治療室 操体法講習会(臨床家向け)は12回コースで月2回行うものです。
臨床家向けとうたっていますが、参加条件として、特に資格の有無等は問いません。
からだについて興味があり、操体法を通じてもっといろいろ知りたい、体験したい方、向けに行っています。
もちろん、現在のお仕事や将来に生かすため、スキルアップを目指している方も大歓迎です。
感覚重視で、とらえどころの難しい『操体法』ですが、からだの仕組みをうまく使ったものです。
健康法にとどまらず、臨床に使えるもの 結果の出せる調整法を身に着けることが、この講習会の目的です。
そこで、毎回全体のテーマを設けています。
2018年今年のテーマは、
『 5つのパターンでからだを見切ってみよう!』です。
東洋医学の五臓の捉え方と西洋医学から解釈した自律神経系のバランスコンディション。
二つの観点の融合にチャレンジします。
目標をはっきりさせて、確実なスキルアップを目指します。
今期の課題は、
【しっかり、ポイント(固定点、操作点)を捉えながら調整する技術を身につけましょう!】です。
観察点、調整点として、ツボ、トリガーポイント、モーターポイント など色々な捉え方があるのですが、
操体法の運用にも大変重要です。確実にとらえるトレーニングをしましょう!
次期講習会は、7月スタートです。ご興味のある方は是非ご参加ください。
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