手首や肘の動きを確認します。
手首は、
掌屈>手のひら側に曲げる
背屈>手の甲がわに曲げる
動きで、力の入る方、やりやすい方向を探す。
肘は
肘を張る動き>抵抗をかけると胸は反対側に押し出される。
肘を脇へ引き込む動き>抵抗をかけると胸は同側に引き寄せれれる。
この方の場合は、
左 掌屈 肘外側へ張る>胸 右へスライド しやすい
右 背屈 肘脇へ引き込む>胸 右へスライド しやすい
この動きをコントロールするのに、手の指の動きを使ってやってみました。
画像は、背屈のパターンだけですが、普段やらないような指の動きをすることで、体幹の動きをより引き出すことを
目指した操法です。
このような、指の動き、方法はいろいろなバリエーションが工夫できると思います。
ヒントは、武術の抜刀や弓道の弓を引くときの動きです。
道具を介した動きは物とからだを相対化しやすいので、からだのかくれた動きを引き出すヒントになります。
参考にしてみてくださいね。
さて、
改めて、前回ご紹介した、この方のバランスをおさらいしてみます。
・骨盤レベル(指標;へその位置)>左回旋
・胸椎12番レベル(指標;みぞおち)>右回旋
・頸椎7番、胸椎1番レベル>左回旋 右側屈 右回旋の動きで右首に痛み 側屈の動きで左右とも外側に伸展時緊張する。
姿勢の重さの偏りは
立位では、右足(特に踵)重心
座位では、右座骨重心でした。
主訴は、左ひざ前面の痛みです。
肘の方向は、胸郭の同じ高さのバランスとリンクするので、
胸郭の下部が右スライドして右回旋>肘をやや後ろに引きこむ癖
があります。
そして、首の動きのチェックは、
側屈の動きで左右とも外側に伸展時緊張する。
でした。
これは、首の外側が緊張しながらバランスをとるタイプ>外側に力が入りやすい
>正中(丹田)でコントロールする力が相対的に弱い。
ということを表すと解釈できます。
すると、
左ひざの痛みは、右後ろから押し出すような動き、力によって、左ひざがバランスを崩した結果と考えることもできます。
からだのタイプも、全体に関節靭帯が緩みやすい(運動すれば可動性は高い)傾向がある方なので、
少し、負荷の高い運動をしてバランスを崩したときなど、膝を痛めやすいので、ご用心です。
このような、自分のからだのタイプを知っておけば、健康のためになにかエクササイズをするときにでも
けが予防ができて、より楽しく、継続して運動ができるのでよいと思います。
最後に、座位での調整もデモンストレーション動画もアップしておきます。
左胸郭 胸椎5,6,7番 硬結に対する調整法
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次回テーマ
7月に引き続き
『背骨と肘から手首の連動をさぐる。』
交感神経の働きのなかで見落としがちな、
四肢への働きに注目していきます。
運動器の観察と自律神経のバランスの
相関を探っていきましょう。
今回参加された方は、お配りした資料をご持参ください。
くわしくは こちらのページをご覧ください。