感覚重視で、とらえどころの難しい『操体法』ですが、からだの仕組みをうまく使ったものです。
健康法にとどまらず、臨床に使えるもの 結果の出せる調整法を身に着けることが、この講習会の目的です。
そこで、毎回全体のテーマを設けています。
今期のテーマは、
操体法 動きと自律神経バランスの関連を探る』
『内臓のバランス観察と調整』
*膜構造と経絡、動きの関連をさぐる。
併せて、骨盤、椎骨の触診理論もお伝えしていきます。
今回前半は、『足もみ』の実技練習を改めてしました。
『足もみ』自体は、積極的な治療技術ではありませんが、多くの症例に適応できるので便利です。
そして、臨床家がからだを触るために必要な手を作るための練習としてももってこいの素材です。
『足もみ』 を行うときの手 は皮膚に密着して、適切な圧を加えるため、柔軟な掌や指の動きが要求されます。
これは、とにかく練習、臨床の数を増やして経験していくしかないものです。
講習会開始前30分位を次回は自主練習の場として治療室を解放しますので、受講者さんたちどうぞご利用くださいね。
後半実技は、今期のも残すところわずかとなってきたので、まとめとして、椎骨の触診から調整の組み立てを考え動きを使った調整をいろいろやってみました。
ご紹介した実技のトピックスとしては、前回ブログでも少し触れましたが、「オトガイ」を使った調整をお伝えしました。
以前お伝えした、「恥骨」「みぞおち」に加えて「オトガイ」を入れれば、正中にバランスをまとめていきやすくなります。
その上、この3つのポイントは全て、自分で触れて調整できるところです。
操体法の特徴、セルフケアの技としても是非、加えてほしいと思います。
さて、もう一つ話題として、最近入手した本の紹介です。
慢性病を根本から治す 「機能性医学」の考え方 (光文社新書)
斎藤 糧三 (著)
◎ 内容紹介
「機能性医学」とは、糖尿病や高血圧といった発症メカニズムが複雑な慢性的な生活習慣病を、
できるだけ治療薬に頼ることなく、その根本的な原因に立ち返って完治を目指そうとする次世代の新しい医療を指す。
私たちが慢性疾患に悩むのはなぜか。投薬中心の治療ではどうして治らないのか。現代の医学と医療が抱えている課題は何か。
アメリカで機能性医学を学び、日本で初めて認定医の資格を取得した医師が、機能性医学の基本的な考え方から慢性疾患の隠れた原因、
そして治療薬に頼らないライフスタイルの改善方法までを詳しく紹介する、本邦初の本格的入門書。(アマゾン 紹介分より)
「機能性医学」のコンセプト自体は、わたしたち民間療法家、東洋医学を学んだ者からいえいば、当然のもので目新しいものではありません。
ただ、西洋医学、科学的見地からわかりやすく機序が書いてあるのはいいです。
特に食事に関するところは、最近話題の、「ケトジェニックダイエット」「糖質制限」について書かれています。
従来の栄養学やカロリー計算で陥りやすかった、糖質の過剰摂取を抑えて、肥満、がん、心臓病、脳卒中、認知症、などの慢性疾患の原因となる
高血糖をいかにコントロールするかが書かれています。
ケトン体については、今話題の本
ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか (光文社新書)
宗田 哲男 (著)
などでも詳しく書いてありますが、この本の症例は糖尿病の患者さんや妊婦さんに集中しているので、(著者が産婦人科医ですから当然ですが、)
広く様々な慢性病の機序を知って、自分のケースに当てはめていくことを考えたら、総論的な前書を入門書としてまず読んでから、その関連書を読むと
極端な食事の改善、変化による不調を防ぐことが出来ると思います。
それから、お知らせが遅くなってすいませんが、来年2016年の治療室講習会、セミナーについて内容、スケジュールを近日中にホームページ、ブログでお知らせしますね。
この臨床家向け講習会(月2回 全12回コース)は従来通りのスタイルで行います。
また、新しい内容の企画もいくつかご用意する予定です。お楽しみに!
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